そうだった。あれこれ思い出していたら肝心なことを1つ思い出した。
「おもちゃの○本」の話
それは子どものときに拠点?のようにしていたおもちゃ屋さん「おもちゃの○本」(一部伏字)のこと。ミニ四駆のコースは設置してなかったけど、ミニ四駆はもちろん、ガンプラやスケールモデルの新旧問わず山積みになった、要塞のような店だった。たぶん似たようなお店はどこの街角にもあったと思う。 店主は、そうだなぁ、私が小4頃にみても70代手前くらいのおじいちゃんで、我々子供たち相手にも丁寧に対応してくれた人だった。
時々奥さんらしきおばちゃんが店に立っていたけど、だいたいはおじいちゃんだった。
うず高く積まれたキット類を見るのは楽しかったし、パーツの山を眺めているのも楽しかったのを覚えている。そう、買わないのだ。少ない手持ちで何を買えばいいのかを一生懸命考える、そんなことができるお店だったし、そんな時間もあった。 今だったら「大人買い」とか言ってアレコレ買い込んでしまいそうだけど。 パッケージをのぞき込むようにしてじっくり見るようになったのはこの時からのような気がする。
その店は大きな交差点の角にあるビル1階に入ってて、普段は入りにくい雰囲気がするんだけど、歩行者天国の時は別だった。
いつしかミニ四駆をやらなくなって、パソコンとかそっちに興味が移るようになってから、その店には行かなくなってしまった。プラモは量販店でポイントつけてもらう、てな感じで購入するようになった。
でもお店自体は高校の通学路にあったので、ショーウィンドウの中のおもちゃが変化しているのを見て、季節を感じるというか店主さんの健在を確かめるというか、そういう感じにはなっていた(ただし店内には入らなかった)。
そのお店も、数年前の地元再開発によって壊されてしまった。今は「複合商業施設」とかいうヤツが立っていて、商店街にあった店とか市役所の機関とか映画館とか、そんな物をひとまとめにしている。でもそこに「おもちゃの○本」は入っていない。おじいちゃん店主がどうなったのかもわからない。もう亡くなられたのかもしれないな。
姉妹店名で探してみると…
そういえばそうだった、このお店には姉妹店があって(お婿さんか息子さんかわからないけど、家族の方が経営していた)、こっちのお店も下から上までどどんとキットの箱が積まれているのだった。ちなみにこのお店はタミヤのミニ四駆公式ショップにも名を連ねているようだ。しかしこの前帰省した際に店があった場所を通りかかってみると見当たらない。あのキットの山もなくなってがらんとした店舗が広がっていた。
しかしgoogleで検索するとあったのだ。名前も「○本玩具」として表記されていて、もとのお店から500メートル近く動いた場所に。なんで最初から探さなかったんだろうか。ただ、ストリートビューで見るとシャッターが閉まった状態の写真が出てくるので「うーむ」とうなってしまった。これは今度帰った時に確認してみなければ。
ちなみにこのお店(移転前)ではじめてRCカーを買ったのを覚えている。懐かしいな。
しかしまぁこうやって自分の思い出のお店や関係するお店がネット上から見られる時代になるとはね。20年前の私、そんな時代が来るんだぜ。
また何か思い出したら書くよ。